Outline
国内外への販路の拡大を目指し、国産の天然炭酸水をブランディング
潤滑剤メーカーのハーベスが初のBtoC事業として取り組む天然水事業において、販路の拡大を目的とした商品ブランディングを計画。コロナ禍で物流が停滞し価格が高騰したことで、外国産から国産のミネラルウォーターに切り替えるホテルや高級飲食店が増加。勝機と捉える一方で、既存の販売サイトにはさまざまな情報が混在し、統一感のあるメッセージを発信できていませんでした。希少な国産の天然炭酸水を国内外に発信していくためにも、伝えたい情報を整理し、ブランディングによるアプローチによってウェブサイトを再構築しました。
Approach
ウェブサイトの見直しによる信頼感のある購買体験を
コロナ禍における市場環境や社内での天然水事業の位置づけ、現状の課題等について丁寧なヒアリングを行い、ブランディングに取り組むための共通の意識づくりからスタート。同一の商品であっても商品の魅力がさまざまな形で表現されているため、消費者や顧客にとって商品の特徴が捉えにくくなっていることが明らかになりました。ブランドコンセプトを構築し、その世界観の中で安心して購入できるウェブサイトをデザインし直していきました。
Process
コンセプトづくりを通じて社内の共通言語をつくる
天然水事業部のメンバーが集まり、KJ法を使って商品の持つ「強み」や「弱み」「競合」等についてワークショップを実施。事業部内でも言語化されていなかった共有すべき商品の価値や差異化のポイントを分析し、明確にしていきました。分析結果から得られた情報をもとにブランドコンセプトを提案しつつ、事業部のメンバーとミーティングを重ねながらコンセプトを磨きあげていきました。
この事業で取り組んだこと
- 商品のブランドコンセプト、メッセージの作成
- ウェブサイトの構成及び導線の見直し
- ウェブサイトのリデザイン
- 旧サイトからの移設と実施テスト
Design
Concept
差異化すべき特徴を落とし込む
「天然」✕「軟水」✕「微炭酸」という特徴が重なり合うことで希少性が際立つことから「”日本で唯一”の炭酸水」をブランドコンセプトに。まろやかな軟水とやさしい微炭酸の味わいを表現したブランドステートメントを策定しました。
Website
購入者を迷わせないサイトの世界観を構築
消費者との最大のタッチポイントであるウェブサイトの購入体験をリデザインすることで、ブランド価値の向上を目指しました。伝えるべき情報の順序を整理し、サイトの構成や商品の見せ方を消費者視点で分かりやすく変更するとともに、ブランドコンセプトに合わせた商品の世界観と格調を感じさせるウェブサイトを新しくデザインしました。
Comment
コロナ禍における事業機会を逃さないためのリブランディングプロジェクトであり、スピード感をもって販路を拡大していくためにも国内外の取引先に対して統一的なブランドメッセージを発信する必要がありました。ヒアリングを通じて事業部の皆さんがなんとなく抱いているイメージがあることは分かっていたので、それを整理し、言語化し、ビジュアライズしていくことを意識したプロジェクトとなりました。
支援メンバー
- 市川 潤
- 瀧脇 大典
- 長井 康行
Client
株式会社ハーベス 天然水事業部
〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-21-14 パークサイドガクヤビル