Outline
光学技術を束ね、技術そのものをブランドとして構造化
光学メーカーとして高い認知を持つタムロンが、これまで培ってきた光学技術を基盤に、可視光領域にとどまらない新たな価値創出を目指した取り組み。
本プロジェクトでは、技術資産の再整理に加え、技術ブランド「TAMRON Opt×Tech」の提案およびブランドブックの策定を通じて、技術価値を一貫した文脈で伝えるコミュニケーション基盤の構築を支援した。
Approach
技術を“構造化された価値”として再設計する
長年にわたり蓄積されてきた光学技術は、高度である一方、その価値が外部に伝わりにくいという課題を抱えていた。本プロジェクトでは、個別技術の説明ではなく、「技術群としてどのような価値を生むのか」という視点から構造化を行った。新規分野への展開を見据え、キーパーソンのペルソナ設計およびカスタマージャーニーの構築を通じて、意思決定プロセスにおける情報接点を整理。技術と市場を接続するためのストーリー設計を行った。


Process
技術の再整理と技術ブランドの構築
まず、同社の光学技術を可視光領域と不可視領域(赤外線等)に整理し、「撮る」技術の深化と「測る」技術への進化という方向性を明確化した。
それらを統合的に伝える概念として、同社の技術戦略でもある「撮るから測るへ」という言葉を使い、技術の拡張性を言語化した。
さらに、この概念を継続的に発信するための枠組みとして、技術ブランド「TAMRON Opt×Tech」を提案。
光学(Optics)と技術(Technology)を横断的に捉え、同社の技術全体を包括するブランドとして位置付けた。
ブランドブックでは、コンセプト、技術構造、表現方針、使用シーンを整理し、社内外で一貫したコミュニケーションを実現するための設計指針として体系化した。
この事業で取り組んだこと
- 技術資産の整理およびブランドコンセプトの策定
- キーパーソンのペルソナ設計/カスタマージャーニー構築
- 技術ブランド「TAMRON Opt×Tech」の提案
- ブランドブックの企画・構成・設計
- 技術価値の可視化およびビジュアル表現の開発
Design
Concept
「撮るから測るへ」
既に同社が使用していた「撮るから測るへ」という言葉を、改めてブランドの中核概念として再定義した。可視光を捉えることで“撮る”を支えてきた技術から、不可視領域を捉え“測る”ことで世界を理解し、社会課題の解決へとつなげる技術へ。タムロンの光学技術が持つ進化の方向性を、端的かつ拡張性のある言葉として位置付けた。
Technology Brand
『TAMRON Opt×Tech』

光学(Optics)と技術(Technology)を掛け合わせた技術ブランド。
個別製品ではなく「技術群そのもの」を価値として定義し、さまざまな場面で活用可能なブランド基盤として設計・提案した。
Brand Book
ブランドブックでは以下を体系化
- 技術領域の構造整理(可視光/不可視領域)
- コンセプトと言語定義
- ビジュアル表現の方向性
- 技術活用の先にある未来の表現
技術説明に依存しないブランドコミュニケーションを目指した。
Comment
本プロジェクトは、技術そのものではなく「技術をどう社会に伝えるか」を設計する取り組みであった。
技術ブランドを提案しブランドブックを作成することで、同社の持つ価値を横断的に捉え直し、今後の事業展開における共通言語と指針の整備をすることができた。
今後は、「TAMRON Opt×Tech」を軸に、既存のBtoB事業の深化と新規分野への展開を両立させながら、光学技術の新たな価値創出を推進していくことが期待される。
支援メンバー
- 瀧脇 大典
- 小崎 直利
Client
タムロン株式会社
〒337-0015 埼玉県さいたま市見沼区蓮沼1385番地






